緯度・経度の表記と読み方(整数+小数の形式)

「ザ・ラストシップ」シーズン2、第2話の場面です(PowerDVDでキャプチャー)。

(以下字幕)
Copy. 25 nautical miles off the coast in vicinity of 20.60 north by 106.94 east.
了解 海岸より25海里 位置は北緯20.60度 東経106.94
(字幕終わり)

英語では通常、緯度は度分秒で表し、例えば、北緯301520秒(30°1520″)は、north latitude; lat. 30°1520 N《★thirty degrees, fifteen minutes, twenty seconds north (latitude) と読む》と表記します(研究社新和英中辞典より)。経度(longitude)も同じです。

上記の映画では(「ザ・ラストシップ」シーズン2、第2話)北緯と東経を整数と小数で表しており、北緯は20.60 north、東経は106.94 eastとなっています。この場合、20.60は整数と小数ですからtwenty point six zero(小数点以下は一桁ずつ発音)と読むのが普通です。

ところが、台詞では、20.60two zero decimal six zeroと発音されています。また、106.94は同様に、one zero six decimal nine fourと読まれています。もちろん、小数点は、ご存じのようにdecimalではなくpointと読みますが、”decimal”はアメリカ海軍式なのでしょうか(decimal pointの略?)。また、緯度と経度(その他桁数の多い数値)は、整数と小数で示されている場合、電話番号と同じく数字を一つずつ読むことが多いようです。

数学では、小数点付き数値は、小数点以下の桁をそれぞれtenthhundredththousandthなど(つまり序数)を使って表します。この場合、その桁の数値が2以上のときはtenthなどは複数形(つまりtenths、hundredths、thousandthsなど)にします。インターネットに下のような図がありました。分かりやすいので、参考までにご覧ください。

以上