「ファーゴ(FARGO)」シーズン2のエピソード1からです。メディアプレーヤーは、PowerDVDです(日本語字幕・英語字幕同時表示)。「戦略」と「戦術」は、混乱が多いようです。以下、辞書の定義です。
戦略
せん‐りゃく【戦略】〘名〙
①戦争・闘争などに勝つための大局的・長期的な計略。「─家」→戦術①
②政治・社会運動・企業競争などを行う上での総合的・長期的な計画。「販売[経営]─」
(出典:明鏡国語辞典)
戦術
せん‐じゅつ【戦術】〘名〙
①戦闘や試合に勝つための方法・手段。「人海─」◇大局的・長期的な「戦略」に対して、具体的・短期的なものをいう。
②ある目的を達成するための具体的な方法・手段。「法廷[牛歩]─」
(出典:明鏡国語辞典)
どちらの語もキナ臭いせいか、使用をはばかる人もいますが、英文に出てきたときにはキチンと訳す必要があります。
上の真ん中の画面のtactical opportunityは、「戦略的チャンス」ではなく「戦術的チャンス」です。「戦略」は要するに「計画/プラン」で、「戦術」は、計画を達成するための手段です。
ついでに、下記は、「ファーゴ(FARGO)」シーズン2のエピソード2からです。
report toは、以前にも説明しましたが、
【1】~に報告する
・You need to report to James if you are late for work. 仕事に遅刻するなら、ジェームズに連絡しなさい。
【2】~に出頭する、~に顔を出す
【3】~に直属する、~の監督下にある、~に指示を仰ぐ
(出典:英辞郎)
の3つの意味があります。上の場合は、「報告する」というより、「経営は任せて、指揮の下で/上司の下で働く」と解釈するのが正しいと思われます。
以上