「マスケティアーズ」シーズン2のエピソード5からの画面です(PowerDVDで英語日本語字幕同時表示)。

銃士の1人であるアトスは、ピノン村の領主でしたが、爵位(地主の権利)を放棄したとルナール男爵に語ります。その場面です。ストーリーについては、詳しくは映画をご覧ください。

The estate is of no concern for me.
治めるつもりはない
I have renounced my title.
爵位は放棄する

————————-
現在完了とは、過去の出来事や状態が、なんらかの点で現在とつながりを持っていることを示す動詞の形である。(江川泰一郎著「英文法解説改訂三版」より)
————————-

have renouncedは現在完了です。「放棄する」では、「これから~する」の意味、つまり未来の意味になってしまいます。現在完了は、過去の出来事や状態が現在でも継続していることをしますので、「おれは、爵位を放棄した(その状態が続いている)」でなければなりません。

If Athos really has given up his title, then there’s no reason for him to fight.
爵位を放棄するなら 戦う気がないはず

ここも現在完了ですので、「爵位を放棄したのなら、(自らが)戦う理由はない」が直訳です。少し考えると、「爵位を放棄するなら 戦う気がないはず」は日本語としておかしいと感じるはずです。

This is war. He has forfeited any right to his land.
戦って やつの領地を全部没収する

has forfeitedも現在完了で、これも見逃されています。訳は、「やつは、自分の土地に対する権利をすべて失った」などとなります(爵位を放棄したのだから、土地に対する権利も失ったのです)。

以上