(注)間違いは誰にでもあります。翻訳も同じです。ここで書くことは、揚げ足取り、重箱の隅ほじくり、誹謗中傷では決してありません。

下は、映画「イントゥー・ザ・ストーム」の一場面です。

worse

the damage could have been a whole lot worse は仮定法過去完了で、ご存じのように、過去の事実について仮定を立て、または想像を行い、その結果、その事実が反対だった(そうではなかった)ことを表す表現です。したがって、上の文の意味は、

損害が(現状より)はるかに大きかった可能性がある/あった(だが、そうではなかった)

損害が(現状より)ずっと大きかったこともあり得る/た(同)

損害が(現状より)はるかに深刻だったとしても仕方がない/なかった(同)、など

上記から、「被害は予想以上に大きく」では反対の意味になってしまいます。うっかりミスは、プロ翻訳者でも避けられません。洋画の翻訳では、校閲はしているのでしょうが一本に1、2カ所はあるようです。

これと似た表現に、could have been better があります。これは、「もっと良かった/うまく行った可能性があった(が、そうではなかった)」→「失敗した」、「ヘマをした」などの意味。

否定形は、could not have been better で、「もっと良かった/うまく行った可能性はなかった」→「最高に良かった」。

上の画像は、Power DVD 12の画面をキャプチャーしたものです。Power DVDは、日本語字幕と英語字幕の両方を表示できます(ただし、DVDに日本語字幕と英語字幕の両方が用意されている場合。DVDのケースの裏面に書いてあります)。

両方を表示したい場合、Power DVDの画面上で右クリックし、字幕(主)と字幕(副)の両方からどちらか(英語と日本語、または日本語と英語)を選びます。

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