「Dr. HOUSE」シーズン3の11話(take it out onなど)

少し間が空きました。「Dr. HOUSE」シーズン3の11話からです。いつものようにPotPlayerで英語字幕を読み込み、下の部分に表示させ、スクリーンショットを取りました。英語の字幕は、Subsceneからダウンロードしました。Subsceneにある字幕(ボランティアでアップロードされています)は、多少タイプミスなどがあるので注意が必要かもしれません。

(以下字幕)

(トゥリッター(刑事))
You ever trust an addict? You ever give one the benefit of the doubt? How many times that works out for you…
中毒者を信じろと? ”疑わしきは罰せず”か? 今までに・・・
(ハウス)
Yeah, I get it. So you were screwed over by your wife, your mother, your partner. But you keep sending them Christmas cards while you take it out on everyone else.
女に裏切られた恨みを他人にぶつけてるんだろ。彼女にはまだクリスマスカードを?
(トゥリッター)
No more Christmas cards.
カードは送らない。

(字幕終わり)

最初のトゥリッターの台詞は、直訳すれば次のようになります。

「お前は中毒者を信じるか? 中毒者に「疑わしきは罰せず」を当てはめることができると思うか/適用できると思うか/したことがあるか? 何回、お前に「疑わしきは罰せず」を使ったと思う(まったく効果がなかった)?」

次にハウスの台詞ですが、So you were screwed over… の部分は「だまされた」「ひどい目にあった」でしょう。

But以下は、「だが、ほかの誰にも(妻、母、パートナー以外の誰にも)クリスマスカードを送らなくても、(ひどい目にあった)妻や母、パートナーにはクリスマスカードを送るだろう(そのくらいの優しさや度量はあるだろう=疑わしきは罰せずの精神)」という意味です。youは、「一般人/通常の人」です。

take it out onは、「八つ当たり」の意味はありますが(上の訳では「恨みを他人にぶつけてる」)、ここでは違うと思います。女房にいじめられて他人に八つ当たりすると社会的地位に影響します。「省略する、取り除く、除外する」の意味に解釈するのが妥当と思います。

それとも、やはり「八つ当たり」が正しく、「腹が立って周りに当たり散らしても、やはりクリスマスカードを送ろう」ということでしょうか。暇があれば、考えてみてください。

「そのくらいの優しさや度量はあるだろう」と言われて、トゥリッターは「俺は、そんなことはしない(俺は非情だ)」と返答します。

次です。

(以下字幕)

(ハウス)
I’m bored. There’s nothing I can say or do that’s gonna make a difference here.
ここには俺の仕事はない。

(字幕終わり)

「ここはつまらない。何を言っても何をしても、今後の俺の境遇(判決)は何にも変わらない」が直訳です。

次です。

(以下字幕)

(ハウス)
Sorry, didn’t mean to interrupt.
邪魔してすみません。
(裁判官)
I hope you don’t mind that we continued on without you.
あなた抜きで進めても?

(ハウス)
I said I was sorry. There’s no need to be sarcastic.
謝ったのに嫌みですか?

(字幕終わり)

時制をよく見なければなりません。didn’t mean to interrupt は過去形です。裁判の途中で出ていったから(患者の様子を見に行ったのです)、「すみません、裁判を中断させるつもりはなかった」と謝罪したのです。

I hope… も同じです。「あなた抜きで裁判を続けたとしてもあなたは気にしないことを希望します/あなた抜きで裁判を進めたとしても、こちらは一切かまわなかったんですよ」。

次です。

(以下字幕)

(裁判官)
Detective, I don’t know exactly what’s going on here, but I am sure that this man is not flooding the streets with cocaine.
一体、何があったか知りませんが、彼が薬物依存症とは考えられません。

(字幕終わり)

~ this man is not flooding the streets with cocaine. は「この男は、街路をコカインで溢れさせるようなことはしません(売人などではありません)」です。ハウスは、薬物(鎮痛剤)依存症なのです。

以上