「ウォーキングデッド」シーズン8、第16話(what was theirs、risk ~ing)

「ウォーキングデッド」シーズン8、第16話のシーンです。PotPlayerで日本語、英語の字幕を表示し、スクリーンショットをとりました。

(以下、日本語英語の字幕)
But all that’s left of the people we lose,
大事な人を失った俺たちに—
what was theirs…
残されたものは
are their ideas.
彼らの思い出だけだ
(日本語英語の字幕終わり)

現在時制は、現在を中心にして時間的に幅のある状態や動作を表し、そこから、科学的な事実・真理、地理的な事実、ことわざなどに使われます。all that’s left of the people we loseは現在形ですので、この用法と思われます(事実・真理)。つまり、「人が亡くなり、その人が残すものと言えば」と訳せます。

what was theirsは「彼らの物だったもの」で、具体的には、次のtheir ideasです。字幕では「思い出」になっていますが、「(亡くなった人の)考え/意見」が適当かもしれません。「思い出」であれば、memoriesでしょう。

次です。

(以下、日本語英語の字幕)
But to justify everything we’ve lost, we must risk losing everything.
失ったものに報いるため すべて失う覚悟を
(日本語英語の字幕終わり)

「失ったものすべてを正当化するため、われわれはすべてを失う危険をおかさなければならない」が直訳で、「何かを失い、そのことを正当化/そのことが正しかったことを証明する場合、さらにすべてを失う危険がある」とも訳せます。

riskは目的語として動名詞をとります。これは、riskが時間的に中立な事柄を表すためです(~というリスク/危険をおかす)。「ゴッサム」シーズン4、12話より(next to nothingとmiss)」をご覧ください。

以上