セバスチャン・ルメートル(奴隷商人)の兄ブルーノに、セバスチャンについて尋ねる場面です(PowerDVDで画面キャプチャー)。詳しくは、映画をご覧ください。

We’re looking for your brother.
(日本語字幕)弟はどこだ?
Try the Americas.
アメリカだ
We’ve heard he’s back in Paris.
戻ったと聞いた
If he was back here I’d know. He’d have come to see me.
もしそうなら、俺に会いに来るさ
I wouldn’t tell you about it, but I’d have seen him.
お前らには言わんが、来るはずだ
————————————-

英語の仮定法はややこしく、注意が必要です。この場合、問題は次の部分です。————————————-
If he was back here I’d know. He’d have come to see me.
もしそうなら、俺に会いに来るさ
————————————-

最初の文は仮定法過去で、次の文が仮定法過去完了(条件文は省略)です。日本語字幕は「もしそうなら、俺に会いに来るさ」となっており、これでは仮定法過去の訳です。仮定法過去完了は、過去の事実に反することを仮定・想像・願望する用法です。上の2つの文を直訳すると次のようになります。
————————————-
(兄が)帰ってきていれば、俺は知っている/俺には分かる。(どうしてかというと)(もうすでに)俺に会いに来ているだろう/はずだ。
————————————-

続いて、次の部分。
————————————-
I wouldn’t tell you about it, but I’d have seen him.
お前らには言わんが、来るはずだ
————————————-

wouldは「現在の意志・希望」を表し、but以下は、前述のHe’d have come to see me.の言い換え(繰り返し)とみるのが適当と思います。

したがって、訳は「お前らには言わんが、俺に会いに来ているはずだ」などとなります。また、文の順番を変えて、「すでに俺に会いに来ているはずだ。もっとも、お前らには言わんがな」するとわかりやすいかもしれません。

 以上