It is/It’s about~は、主語(厳密には意味上の主語)をよく考えないとミスが発生します。

以下のスクリーンショットは、Dr. HOUSEシーズン2のエピソード4からの画像です。「皆さんのご支援に感謝します」と言っているのは、セバスチャン(Sebastian Charles)という名前の医師で、アフリカで慈善活動(結核の治療)をしています。仕事中に倒れて、ハウスの病院で治療を受け、退院するところです。ハウスは、この慈善活動家が嫌いです。

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勘違い訳は、下のIt’s not about the kids dying every eight seconds.とIt’s about the media stroking, adulation, the pats on the head.です。

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どこがミスかというと、日本語字幕(訳)では、It’s not about(それとIt’s about)の意味上の主語が「メディア」と解釈されているところです。この場合の意味上の主語は、メディアではなく「セバスチャン」です。

つまり、「セバスチャンにとって、8秒ごとに一人ずつ死んでいくアフリカの子供は重要ではない」のです。そうではなく、「セバスチャンにとって、メディアが自分を持ち上げ、お世辞を言い、称賛することが重要」なのです。

stroking(なでること)

adulation(へつらい、お世辞、誇大な称賛)

the pats on the head(よくやったと背中を軽く叩くこと、通常はpats on the back)

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その点をハウスが嫌っていました。

なお、Itは、「状況」を表します(その文で表されている事柄に関連している状況)。It began to rain. やIt took me three hours to do … などと同じと考えられます。It takes…のItは仮主語という説もありますが、あまりこだわる必要はないでしょう。要するに、英語では、一般的な概念を先に出し(この場合はIt)、その後、具体的なこ とに進むという原則の一例と考えれば納得がいきます。

以上